この記事では、玉掛技能講習に一発合格したい方に向けて、実際の過去問で出題された問題を解説ています。
玉掛技能講習の学科試験は、講習をしっかり聞いてさえいれば、ほとんどの人が合格できます。
落ちる人は落ちるのですが、真面目に講義を聞いていなかったり、受講態度が悪すぎたりする人がほとんどです。
とはいえ、講習の当日は、1日中椅子に座っているだけなので、眠らずに講義を聞き続けるのは困難を極めます。
教え方が下手だったり、滑舌が悪すぎる講師にあたってしまうと、ひたすら苦痛な時間が流れていくだけです。
そこで本記事では、講義をしっかり聞いていなかった人に向けて、一発合格するために、過去問の出題範囲をネタバレしていきます。
問題はマークシート形式で4択
試験の形式は、両面に印刷された紙を一枚渡されまして、回答をマークシートに塗りつぶす形です。
紙はA,B,C,Dの4種類ありまして、それぞれテストの問題が微妙に違います。
したがって、カンニングをすることはできません。
自力で問題文を読んで、4つある選択肢の中から、正しい選択肢を選ぶ必要があります。
2択で迷ったときの裏ワザ
実際にテストを解いていくと、4択ある内の2つの選択肢で迷うパターンが非常に多いです。
2択で迷ったときは、否定的な選択肢の方を消すと良いです。
例えば、【〇〇は△△できない】といった選択肢が残っていれば、間違っている可能性が高いです。
あくまでも、玉掛技能講習の試験に適用できるものですので、別の試験で通用する考え方とは限りません。
合格基準と実際の不合格率
合格基準は、6割以上の点数が必要です。
6割に達しない場合は、追試や再試験のチャンスがもらえます。
とはいえ、点数が悪すぎると、講義を全く聞いていなかったと判断され、不合格になることもあります。
合否は、3日目の実技試験の朝に伝えられまして、同時に追試の時間帯も発表されます。
【最新】玉掛け技能講習の過去問ネタバレ!必ず出題される問題を解説
合格点をとるために、必要最低限の知識だけお伝えします。
書いてあることさえ覚えれば、簡単に合格することができます。
最悪のケースを考えても、一発で不合格になるような点数を叩き出すのは、確実に防げます。
繰り返しになりますが、試験問題は選択肢を選ぶ形ですので、丸暗記よりも内容の理解が大切になります。
実際に出題された過去問のネタバレについては、以下からどうぞ。
クレーンに関する知識
横行について
天井クレーンに付いているトロリ(又はホイスト)を移動させる運動のことを指します。
図を見て、トロリがクレーン上をどのように動くのかを把握できればオーケーです。
移動式クレーンの種類
ホイールクレーンとクローラクレーンの特徴を理解しておくと良いです。
特にクローラクレーンは出題されやすく、足場が悪かったり、軟弱な場所でも走行できると覚えておくと良いです。
安全装置の種類
クレーンの安全装置には、巻過防止装置と巻過警報装置があります。
巻きすぎると、ジフが転倒したり、クレーンが転倒したりする恐れがあるためです。
実際に、図を見て安全装置が起動するのをイメージしておくと良いでしょう。
力学に関する知識
物理学の話なので、しっかり理解する必要はありません。
講師も分かっていない人がほとんどですので。
とはいえ、試験には出題されますし、ポイントは決まっているので、一気に覚えてしまいましょう。
力の三要素
力には、力の大きさ、力の向き、力の作用点の3つがあります。
覚えるべき点は、力の作用点は、その作用線上のどこに動かしても、その効果は同じであることです。
難しく考えずに、丸暗記すればオーケーです。
遠心力および向求力
遠心力は、移動式クレーンを荷で吊った状態をイメージすると良いです。
上部を旋回させると、荷には遠心力が働いて、旋回前よりも揺れ動く範囲が大きくなります。
言い換えると、作業半径が大きくなります。
曲げ荷重
講習ではさまざまな荷重について説明されますが、曲げ荷重についてだけ覚えておけば大丈夫です。
簡単に説明すると、荷やトロリによって、天井クレーンのガーターにかかる荷重のことを指します。
玉掛用具の選定及び取り扱い
点数の配分が高い分野ですが、出題されるところは、丸暗記すれば対応できます。
難しく考えずに、図を見ながら用語を頭にいれていきましょう。
ワイヤーロープ
同じ径のワイヤーロープでも、素数が細く数の多いワイヤーロープほど柔軟性があることを覚えておくと良いです。
さらに、各ストランドの中心に心綱のあるものは、さらに柔軟性があることも出題されやすいです。
端末処理
ワイヤーロープの端末処理には、両端アイスプライスと両端圧縮止めがあります。
アイスプライスの図を見て、2つの違いを頭に覚えておくと良いです。
注意すべき点は、台付けワイヤーロープについてです。
台付けワイヤーロープとして加工されたものについては、玉掛けに使用できないことを注意する必要があります。
玉掛けの方法及び合図の方法
筆記試験よりも、実技試験で必要となる知識が多いですが、それでも出題される場所があります。
出題ポイントは決まっているので、サクッと覚えていきましょう。
玉掛け動作の基本
玉掛けを始める際には、次の手順で玉掛けの方法を決めていきます。
- クレーンの定格荷重の確認
- 荷の質量をできるだけ正確に把握
- 荷の重心位置を見極める
- 玉掛けの方法を決める
定格荷重と重心位置については、用語をしっかり覚えておく必要があります。
合図の方法
クレーンの運転者に対しては、合図は指名された1人が行うルールとなっています。
何人か合図する人がいたら、事故の原因となってしまうためです。
テストでは、合図は指名された1人が行うことを覚えておけば良いです。
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