玉掛けの方法と合図の方法について解説します。
この分野は、学科試験だけでなく実技試験でも必要となる分野です。
特に実技試験では、玉掛けをする前に決められた合図をする必要があります。
間違えると大きな減点となりますので、必ずしっかり覚えておきたいところです。
また、玉掛けの方法として、『あだ巻き掛け』についてはよく理解しておいてほうがよいです。
本記事では、絶対に間違えられない合図の順番から、玉掛けの方法までくわしく解説していきます。
玉掛けの作業前の動作【実技試験で必要】
実技試験で最初にやることは、玉掛け作業前の動作です。
重量物を扱うため、あらかじめ決められたルールにもとづいて、安全作業を行うためにやる必要があるものです。
以下の順番さえ覚えておけば大丈夫です。
2.質量をできるだけ正確に知る
3.荷の重心位置を見極める
4.玉掛けの方法を決める
上記のように、大まかに分けて4つのステップに分かれまして、試験前に繰り返し練習するので、そこまで恐れる必要はありません。
以下から、各ステップについてくわしく解説していきます。
1.定格荷重の確認
上から順番に説明していくと、まずはじめにクレーンの定格荷重を確認する必要があります。
定格荷重を簡単に説明すると、クレーンのフックで吊ることができる最大の重さです。
吊ろうとしている荷物が、クレーンの能力を超えていたら、持ち上がりませんよね。
最初にチェックするのは、荷物ではなくクレーンです。
2.質量をできるだけ正確に知る
実技試験では、練習の時に本番で使用する荷物の質量を教えてもらうことができるため、ど忘れしなければオーケーです。
実際の仕事の現場では、荷物の送り状や人に聞いたり、計算して調べることになります。
3.重心位置を見極める
実技試験で使用する荷は、形がシンプルですので重心位置が分かりやすいです。
試験で気を付けておくべき点は、指差し確認を忘れないくらいですね。
これも繰り返し練習していく中で、身体で覚えていくことができます。
とはいえ、簡単すぎるのと細かすぎる点であるがゆえに、意外と忘れる人が多いポイントです。
リラックスして試験に臨めることさえできれば、ド忘れを防いでいきましょう。
玉掛けの方法を決める
玉掛け前の準備の最後には、玉掛けの方法を合図する必要があります。
ほとんどの会場では、『あだ巻き掛け』で実技試験が行われていきます。
ワイヤーロープを一回巻き付けて掛ける方法です。
巻き付け方は色々ありますが、『上から通して右へ通す』など、自分なりの覚え方を見つけると良いです。
合図の方法【実技でかなり重要】
玉掛けの合図は、実技試験でかなり重要な要素を占めます。
合図によって、講師がクレーンを操作するので、理解があいまいだと試験が成り立ちません。
とはいえ、誰でも最初はできないので、心配する必要がまったくないです。
コツをつかむのが上手い人は、2回目くらいからスムーズにできるようになります。
合図が得意な人と下手な人の違いは、合図の意味をどれだけ理解しているかで変わります。
講師との共同作業ですので、アイコンタクトして落ち着いて状況を把握できれば、決して難しいものではありません。
元気のよさやキビキビとした態度も重要ですが、まず初めに『何のための合図』であるかに注目していくとよいです。
筆記試験で注意すべきはポイントは一つだけ
筆記試験での出題ポイントは、かなり限られています。
下記について覚えておけば、それでオーケーです。
クレーンの運転者への合図は、指名された一人の合図者が行う
合図をする人が複数人いると、クレーン作業者が混乱してしまい、事故の原因となります。