- 『残業が長くて、身体的・精神的に続けられる自信がない』
- 『辞めたいけど、踏ん切りがつかない』
- 『辞めるにはどうすればいいのか知りたい』
- 『実際に辞めた人の体験談を聞きたい』
- 『辞めた後に転職先があるのか不安』
施工管理(現場監督)として働き始めた女性の中には、すぐ辞めることを考えても責任感の強さから決断ができず、無理し過ぎてしまい体調を崩す人がいます。
私は現在は30代の女性ですが、新卒でゼネコンに入社して、仕事のあまりの厳しさから数年で別の職種に転職をしました。
現在は、以前のように朝早く出社して夜遅く帰る生活とは真逆で、仕事だけでなくプライベートも充実できています。
そこで本記事では、施工管理(現場監督)の仕事を辞めたい女性に向けて、すぐ辞めても大丈夫な理由から実際の体験談をお伝えします。
さらに、実際に辞める上での会社への伝え方と、辞めた後の転職先についてもくわしく解説します。
この記事を読むことで、本当に辛くなったらすぐ辞めても大丈夫な理由がわかり、今とはガラリと異なる希望がある将来のつかみ方がわかります。
女性が施工管理(現場監督)の仕事を辞めたい理由

いざ施工管理して働き始めると、入社前後で働き方に大きなギャップを感じる人がとても多いと考えます。
- 時間外労働が長すぎる
- 現場仕事が多くて身体がキツイ
- 体育会系の雰囲気になじめない
- 現場の汚い環境が嫌になった
特に、上記に近い悩みを抱える女性は多いと思います。
以下から、それぞれの理由について、くわしく解説していきます。
時間外労働が多すぎる
長時間の時間外労働により、辞めたいと感じる人がとても多いです。
忙しい現場になると、日中はずっと立ちっぱなしで、事務所に戻ってから面倒な事務作業があります。
残業時間が100時間を超えるケースもありますが、当然のように働いた分の残業代は、全て支払われるわけではありません。
時給に換算すると、アルバイト以下であることもザラです。
長時間の残業を前提としたスケジュールであるため、身体の疲れがなかなかとれず、辞める決断を下す女性がたくさんいます。
現場仕事が多くて身体がキツイ
施工管理の仕事は、深刻な人手不足です。
そのため、足場の資材を運んだりするなど、職人さんの仕事を手伝ったりするため、現場にいる時間がとても長いことがあります。
ですが、男性と違って女性なのですから、工具を持ち運ぶだけでも大変な労力がかかってしまいます。
男性社会なので余計に気を張ってしまい、身も心も疲れ果てて、仕事を辞めてしまいたいと考え始めます。
体育会系の雰囲気になじめない
建設業界は、さまざまな業界の中で、もっとも体育会系の雰囲気があります。
現場によっては、暴言や暴力などパワハラ・モラハラが存在します。
また、しつけやマナーがきちんとしてない方も多く、一緒に働き続けるのが難しく感じ始めます。
女性監督の中には、入社前と入社後のギャップに苦しんで、最終的に辞める選択を取る人が後をたちません。
現場の汚い環境が嫌になった
施工管理の現場は、手や身体が汚れる環境があります。
綺麗好きな人にとっては、可能であれば避けたい環境でしょう。
潔癖症でない方も、仮設トイレや男性社会特有の汚さに慣れることができなくて、会社を辞めたいきっかけとなることがあります。
特に女性であれば、なおのこと。
普通の清潔な環境で、働いていきたいと考えはじめて、転職を考え始める人がたくさんいます。
辞めたいと悩んでいるときの具体的対処法は?
すでに、現場監督(施工管理)を辞めたいと考えている場合は、どんな行動をとるべきなのでしょうか。
状況別に対処法をまとめたので、ぜひご確認ください。
有給取得があれば休んでみる
辞めたい気持ちが強すぎると、心が荒んでいきます。
荒んだ心では、冷静で正しい判断を下すのが難しくなるので、思い切って有給を取得してみましょう。
仕事の立場上、難しい選択かもしれませんが、日常に余白を作らないと、本当の自分の気持ちを整理できません。
有給を取得して、自分の気持を整理する時間を持つことが大切です。
内勤の部署へ異動できるか探る
大きい会社に勤めている方に限定する話ですが、事務職などの内勤の仕事へ異動する可能性を探るのもアリです。
難しいように見えても、会社側が柔軟に対応してくれることもあります。
仕事を辞めたい理由が、「身体がキツイ」「長時間労働に耐えられない」といったものであれば、内勤の可能性を積極的に探っていくべきです。
限界であればすぐ退職する
仕事がつらくて、涙が止まらなかったり、十分に眠ることができない場合は、すぐに退職する決断をとるべきです。
なぜなら、身体を壊してしまってからでは、元の状態に戻るのに莫大な時間を要するためです。
限界と感じたら、スグに辞める決断をとるのが、何よりも大切なことです。
なお、会社を辞めたくても辞められなかったり、上司に退職願を申し出にくい方は、『退職代行』を使うのもアリです。
一方で、会社を辞める際に大事になるのが退職理由です。
あなたの状況によってベストな答えは異なってきますが、波風を立てない伝え方がいくつかあります。
- 家庭の事情
- 昔に諦めた道をトライしてみたい
- 進みたい道が変わった
上記はほんの一例ですが、もしあなたがスムーズな退職を希望するのであれば、仕事面で会社にネガティブなことを伝えるのはやめるべきです。
あくまでも、今の仕事に満足はしているとアピールしつつ、別のよりよい道が見つかったと伝えましょう。
会社に恨みがある人もいますが、正面からぶつかるのを避けたほうが、長い目で見ると余計なストレスを抱えるのを避けれます。
⇒【2025年】退職代行サービス人気おすすめ比較ランキング10選

働きながら転職活動をする
仕事がキツイと感じながらも、少し余裕がある方は、働きながら転職活動を始めましょう。
辞めた後に転職活動を始めると、心の余裕がなくなったり、金銭面に不安を抱えてしまう人もいます。
今はコロナの影響で、自宅でビデオ面接する会社も増えているので、時間がなくても効率的に転職しやすい状況といえます。
施工管理(現場監督)の他職種・異業種への転職のすすめ方

施工管理技師の女性の方が、異業種転職を目指して転職サイトや企業サイトを経由して応募すると、書類選考で落ちやすいことがあります。
理由としては、求人を募集している企業の中には、転職サイトからの応募者を、企業名や学歴でフィルターをかけていることがあるためです。
転職サイトから応募するだけだと、自動的に落とされててしまうリスクがあります。
そのため、転職エージェントを並行して利用し、転職エージェントに推薦してもらうことで、書類選考の通過率を高めるのがおすすめの方法になります。
2025年最新の転職サイトランキングは、こちらの記事でまとめています。

施工管理を辞めた後の転職先で多いのは?
新卒の施工管理の女性が辞める場合は、さまざまな仕事の選択が考えられます。
例えば、建設業界を離れたくないであれば、建築系の設計職の道が考えられます。
職場環境だけがネックになっており、今の仕事を続けたい方は、残業が少ない会社の施工管理職を頑張って探すのも良いですね。
例えば公共事業系の仕事を請け負う会社や、水処理のプラントなどは、突発的なトラブルが少ないことがあり、メリハリをつけた働き方ができます。
他にも、今よりプライベートの時間が欲しいのであれば、事務職や営業のアシスタントなどが考えれます。
コミュニケーション能力に自信があるのであれば、営業職もいいですね。
実際に施工管理から転職するパターンで多いのは、不動産業界の営業職です。
建設業界での知識を活かしつつ、男女問わずいろんな年代の方とコミュニケーションが取れる人は、十分に適正があります。
女性のみんなが施工管理(現場監督)を辞めた体験談

新卒で施工管理技師として働き始めた女性は、どんな理由で仕事を辞めていき、辞めた後の転職先はどうしたのでしょうか。
男性社会の中で働く女性ならではの悩みがたくさんあるようです。
また転職先についても、さまざまな職種が考えられることがわかりました。
以下から、新卒で施工管理として働き始めたけれど、理不尽な職場を辞めた女性3人の体験談をお伝えしていきます。
現場仕事が辛かったA.Oさん|転職先は不動産の営業職
私は大学で建築の学部を卒業して、都市部の中規模のゼネコンに就職しました。
入社直後から仕事が忙しくて、人手不足のため現場作業を手伝いながら、ろくに休みを取らず夜遅くまで働き続けました。
やがて肉体仕事からくる身体の疲労と、仕事のプレッシャーと残業時間の長さで、不眠の症状があらわれて食欲もなくなることに。
最終的には、将来を考えたときに長く続けることは難しいと考えて、1年も立たないうちに辞めることを決めました。
辞めた後の転職先は、不動産の営業職です。
施工管理として働いた経験は、ときどき仕事で使える場面があります。
建物がどのように建つのかを少しでも知っていると、家のつくりを知りたいお客様に対して、他の社員より一歩踏み込んだ受け答えできるのです。
また対面の仕事が多いことから、幅広い年代の方とコミュニケーションが取れる方は、不動産の営業職がとても合っていると感じます。
残業時間が長過ぎたS.Yさん|転職先はメーカーの事務職
私は大学で理系の学部を卒業して、大手のゼネコンに就職しました。
最初の半年は休みも取れていたのですが、現場に配属されてからは、急に忙しくなりました。
人手不足の穴を埋めながら、120時間以上の残業を続けました。
仕事自体はやりがいを感じていて、職人さんとのやり取りも楽しく感じる人はいるのですが、時間にメリハリをつけれないのがストレスでした。
早く仕事を終わらせても、なかなか帰りづらい雰囲気で、仕方なく残業をする日々。
最終的には、たまにある休みも仕事のことが頭から離れず、ノイローゼ気味になってしまい、急いで会社を去ることにしました。
新卒として働き始めて2年目のことです。
私の同期の女性も、残業時間の多さを苦にして、3年目になってすぐ転職をしてきました。
施工管理を辞めた後は、メーカーの事務職へ転職しました。
建築の知識はまったく使っていませんが、時間にメリハリをつけた働き方ができています。
また時間に余裕ができたので、新しい出会いを探す気力もわいてきて、人生が充実し始めています。
男性社会が苦になったM.Aさん|転職先は営業アシスタント
私は大学で土木系の学部を卒業して、地元の小・中規模のゼネコンに就職しました。
会社の人や職人さんとは、良い人間関係を築けていたのですが、一部の人のせいで嫌な思いをしました。
すれ違うときに指を立てられたり、容姿について何か言われたり。
また中規模以下の現場になってくると、トイレが男女共用だったり、汚かったりもするのがストレスになりました。
他にも耐えきれないことがあり、最終的に1年目で会社をすぐ辞めることにしました。
同期に女性はいませんでしたが、期待されていた新人の男性も、あまりにブラック過ぎる会社を1年半で辞めたそうです。
施工管理を辞めた後は、広告業界の営業のアシスタントに転職しました。
以前の職場と比較すると、まったく畑違いですが、広告の営業をする方をサポートする仕事です。
だけど、低レベルないじめのようなことはまったく無くて、建設業界の一部が特殊であると実感しました。
いじめのようなことをする人は、将来的にささいなきっかけで、より大きなトラブルを引き起こします。
穏やかな人間関係の中で働きたいのであれば、職場を変えてまともな人だけ採用する会社に転職すると良いと思います。
施工管理(現場監督)を辞めて新しい世界に踏み出そう

いざ施工管理の仕事を辞めようと考えても、会社でお世話になった人や、仲が良い職人さんとのやり取りを思い出して、辞め方がわからない人がいます。
また、仕事が忙しくて辞めるタイミングが分からないケースも。
先に結論を言うと、辞めることを決心したのであれば、最初から『何月の何日に辞めさせてもらいます』ときぜんとした態度で伝えるべきです。
可能であれば、いま担当している現場が終わるタイミングがベストです。
最初に伝える人物は、会社によって異なってきますが、世間一般的にだと直属の上司になります。
辞めることを伝えたら、『早く辞めてしまえ』『すぐには辞めさせない』などと、言われるのを怖いと感じる人もいるかと思います。
とはいえ、本当の気持ちを押し殺したまま仕事を続けても、あなたの心身により大きな負担がのしかかっていくだけです。
決断を先送りしても、状況がさらに悪化してしまいます。
時期を明確に定めたら、冷静になりつつ、しっかりとした意思を持って、辞めることを伝えましょう。
もちろん、すでに限界を感じていて今日・明日の出社もしんどいのであれば、『とりあえず休む』ことも大切です。
あなたの心身より大切にすべきことは、世の中に無いためです。