・施工管理から営業職への転職を考えているけど、実際に転職できるか不安
・今の仕事がつらいけど、営業職の厳しさもあるだろうし、どっちが大変か知りたい
・実際に辞めた人の体験談や転職成功例を聞きたい
・営業職へのおすすめの転職エージェントは?
施工管理を辞めたいと考えていて、営業職へ転職することを考えながらも、なかなか一歩が踏み出せなくて、心身に大きなストレスを抱える方がいます。
そこで本記事では、施工管理から営業職への転職が可能な理由から、どちらの職種がキツイのかまでお伝えしていきます。
また、実際に辞めた人の体験談と転職成功例も、まとめました。
この記事を読むことで、新しい一歩を踏み出すための正しい知識が手に入り、将来をガラリと変える方法がわかります。
施工管理から営業職への転職は本当に可能?
先に結論を言うと、このパターンの職種変更は可能です。
なぜなら、営業職で必要なのは、粘り強い仕事への姿勢と人当たりの良さ、コミュニケーション能力であるためです。
これらの能力は、施工管理として普通に仕事をこなしている方であれば、すでに十分に持っています。
もちろん、営業職の仕事では、必要な専門的知識を覚えていく必要がありますが、転職する際の面接では、大きな障害とはなりません。
幅広い年代の方とコミュニケーションを取り、仕事を推し進めてきた経験は、人事担当者の目から見ても魅力的に見えます。
以上をまとめると、営業職へ転職することは可能で、あなたが思っているより施工管理の経験が評価される可能性が高いでしょう。
施工管理と営業職どっちが大変?
人によって意見は異なると思いますが、下記のポイントで比較していきます。
■労働時間
■人間関係
■身体への負担
■心への負担
もちろん会社によって、社風や仕事内容が異なるため、あくまでも参考例として考えてみて下さい。
以下から、上記ポイントについて、それぞれ詳しく解説していきます。
労働時間
営業職は、お客様ありきの仕事ですので、深夜に及ぶ残業はありません。
また、平均的に出社時間も遅めであり、8時半以降の会社が多いです。
休みが月に4日程度で長時間残業していた人は、営業職へ転職することで、労働時間が約半分になったケースもあります。
さらに直行直帰できる営業職は、1日に集中して働く時間が数時間程度の日もあり、時間と場所の自由が効きやすい職種です。
人間関係
営業職は、チームで仕事をすすめるというよりは、個人プレーの側面が強いです。
なので、成績を出していれば、会社内での人間関係で大きなストレスを抱える人は少ないといえます。
外に出ていける仕事は、人間関係のしがらみから逃れやすい利点があります。
とはいえ、ガラの悪い層を相手にする営業職だと、施工監督で荒くれ者を相手にするよりも苦労するかもしれません。
楽な営業職を探す上での大事な点は、どのような顧客層を相手にするか把握することです。
肉体への負担
営業職は、肉体的な負担はほとんどありません。
1日に何件もの飛び込みが求められる仕事は疲れます。
ですが、それ以外の働き方をする営業職だと、施工管理のように肉体の疲れに悩まされることはなくなります。
たまに休みがあっても、身体の疲労を癒やすために家で休んでいた人は、営業職へ転職することで、プライベートが充実し始める特徴があります。
心への負担
営業職では、数字を出すことが求められます。
そのため、中々結果が出ない人は、施工管理の仕事と同じように苦しむ可能性があります。
ですが、施工管理のように色んな人間関係の板挟みになることもなく、人間関係のストレスが軽減するのも確かです。
また、リフレッシュできる時間が多くなるため、メリハリつけて働くことができるようになり、ストレスをためにくくなります。
加えて、怪我をすることや事故に巻き込まれるリスクがなくなるため、最大限まで気を張る必要もなくなります。
施工管理から営業職への転職に向いている人って?
施工管理の仕事に悩んでいて、営業職の仕事を考えている人で、転職したほうが良い人の特徴は以下のとおりです。
- 幅広い年代の方とコミュニケーションができる人
- チームで働くよりも、どちらかというと個人で働いていきたい人
- 専門的なスキルがないけど、仕事へのやる気がある人
以下から、向いている人の特徴について、それぞれ詳しく解説していきます。
幅広い年代の方とコミュニケーションができる人
営業職によって異なる部分もありますが、基本的に幅広い年代の方と円滑なコミュニケーションをとる機会が増えます。
そのため、あなたが同世代以外の方とも、コミュニケーションをとっていけるか考える必要があります。
もし施工管理の仕事で、職人さんや顧客と良い関係が築けた経験があるのであれば、特に心配する必要はありません。
どちらかと言うと個人で働いていきたい人
施工管理の仕事は、チームで協力しながら、推し進めていくことになります。
ですが、営業職の場合は、基本的に個人で動いていくことになります。
そのため、あなたがどちらのタイプであるかをよく見極める必要があります。
もちろんチームで働くことが好きな人でも、肉体の疲労や対人ストレスを軽減させるために、営業職を選んでいく人もいます。
専門的スキルがないけどやる気はある人
施工管理の仕事を辞めたいけれど、専門スキルがなくて不安な人は、営業職に向いています。
なぜなら、営業職の仕事で成果を出すためには、専門的な知識よりもやる気や取り組む姿勢が大事になってくるためです。
もちろん、知識も必要になってきますが、仕事をする上で覚えていけば良くて、転職の面接においても重要視されにくいです。
仕事とプライベートの両方を充実させてたい施工管理の人は、営業職への転職が向いているといえます。
代表的な転職先例
施工管理から営業職に転職する上では、どんな会社に転職する例が多いか知りたい人が多いと思います。
先に結論を言うと、基本的にはどの業界でも可能性がありますが、施工管理の知識や経験を活かした転職をする例が多いです。
以下から、多い転職の3つのパターンについて、それぞれくわしく解説していきます。
不動産仲介業
建設業界の知識を活かすために、不動産関係の仕事へ転職する人が一定数います。
不動産関係の中でも多いのが、不動産仲介業です。
わかりやすい会社名でいうと、アパマンショップやミニミニなどの店舗で、マンションのオーナー様と入居者の仲介をする仕事です。
4月や年末に忙しくなるなど、仕事量に波がありますが、お客様を相手にすることから、長時間の残業はありません。
また、建設業界の知識を活かせる場面としては、建物の修繕のタイミングなどで、建設業者とのやり取りをスムーズにできる点です。
加えて、お客様からの建物の構造に関する疑問に対しても、ほかの社員より正確に受け答えができます。
不動産仲介業の人には、建物の構造を把握している人が意外と少ないため、非常に重宝されます。
ハウスメーカーの営業職
施工監督として、住宅建築に関わってきた人に、とてもおすすめできる職種です。
実際に転職する人が多い職種でもあり、住宅に関する知識を活かしていくことができます。
例えば、間取りや建築の構造などの専門知識を持っていると、顧客から信頼されやすく、実際の営業の数字に結びついていきます。
また、成果出した分だけ報酬がもらえるため、しっかり働いてどんどん稼いでいきたい人にはとてもおすすめです。
もちろん、稼ぎはそこそこで良くてプライベートを充実させていきたい人にとっても、合っている仕事といえます。
製造業、商社、その他の営業職
不動産仲介業やハウスメーカ以外であれば、さまざまな業種に転職する例があります。
製造業や商社はそのひとつです。
最初は新しい知識を覚えていくので大変ですが、今までの経験にこだわりがなくて、新しいチャレンジがしたい人におすすめです。
歴史が長い会社が多く、会社そのものに信頼があるため、営業するのが楽に感じる人もいるようです。
メーカーのルート営業は楽?
業界にこだわりがなくて、プライベートの仕事も充実させたいのであれば、ルート営業の仕事を狙ってみるのもアリです。
簡単にルート営業について説明すると、新しいお客様を捕まえにいくのではなく、すでに関係が構築できているお客様をフォローする仕事になります。
飛び込み営業とは、逆の仕事の形といえます。
ノルマも厳しくなくて、一度仕事を覚えてしまったら、精神的・身体的に楽ができます。
もちろん、ルート営業ならではの辛さもあるのですが、実際に楽と感じる声が多いです。
とはいえ、ホワイト企業が多いため辞める人が少なく、ポジションが空いているかは、かなり運に左右されます。
実際に辞めた人の体験談
施工管理から営業職へ転職した人は、なぜ転職を考えて、実際にどんな仕事を始めたのでしょうか。
転職理由は人によってさまざまで、転職先もそれぞれ異なることがわかりました。
以下から、実際に転職した3人の方の体験談をお伝えしていきます。
23歳A・Kさん|長時間残業が嫌で不動産仲介業へ
私は新卒で施工管理の仕事として働き始め、2年たたない内に、不動産仲介業へ転職しました。
会社には色んな不満がありましたが、一番大きかったのは、残業時間の長さです。
新人であったため朝は誰よりもはやく、夜も自分の仕事が終わってからは、付き合い残業で深夜まで働いていました。
休みも少なくて、たまにある休日は、外に出ていく気力がなくて1日家で休息する日々でした。
周りがみな同じような働き方をしているため、異常なことになかなか気づくことができません。
ですが、1年たった頃に大学の同期で飲み会があり、休みを普通に取れていて、新しい出会いも楽しんでいる友達を見て、職場を変えたいと強く考えるように。
転職先には、いろいろな選択を考えましたが、建築関連の知識を活かしたほうがスムーズだと考えて、不動産仲介業の仕事を選びました。
最初は仕事を覚えることが大変でしたが、慣れた今では、仕事とプライベートの両方を充実させていくことができています。
仕事だけで人生を終えたくないのであれば、施工管理としての道を突き進むのは辞めたほうが良いと思います。
35歳K・Sさん|パワハラ上司から逃れ製造業の営業職へ
私は1度転職しており、29歳で施工管理として働き始めました。
営業職への転職を決めた最大の理由は、暴言と暴力を繰り返すパワハラ上司の存在です。
仕事が忙しくなったり、思うように進まないと、ものや人に当たったりして、職場の雰囲気は殺伐としていました。
ひどいときは、胸ぐらをつかまれて殴られたこともあります。
また、仕事で小さなミスをすると、説教が1時間以上続きストレスで顔面が麻痺するような症状が表れることに。
鏡を見て自分の顔に異常なことが起きているのを見て、職場の異常性にようやく気付くことができて、転職サイトに登録すると同時に、スグに退職願を出しました。
いろんな業種の営業職の面接を受けましたが、内定をもらうのには、少し時間がかかりました。
最終的に、昔の仕事のつながりで製造業の営業職として、安定したポジションでそこそこの給料をもらえています。
私の苦い経験から言えることは、パワハラ上司の頑張って働くのは最悪な選択で、30歳を超えてくると未経験の営業職への転職は難しくなることです。
もしパワハラ上司に苦しんでいるのであれば、あなたの身体と心を守るために、とりあえず辞めるようにして下さい。
29歳Y・Tさん|続けるのが難しいと考えハウスメーカー営業職へ
私は新卒で都市部のゼネコンに就職して、約7年間働いたのちに、29歳でハウスメーカーへ転職しました。
一番の理由は、心身の両方の面で、将来的にずっと続けていくのが難しいと感じたためです。
仕事にはそこそこやりがいを感じていました。
ですが、人手不足が深刻化する現場と、次々と若手が辞めていく状況下では、続けていってもますます苦しくなるのが明らかでした。
また、家族と過ごす時間を増やしたくなったのも理由のひとつです。
30歳になる前の29歳は、将来を真剣に考える人が多く、実際に将来のキャリアを考える上で、最も大切な時期ではないでしょうか。
30歳以降になると、未経験の営業への転職は、難易度が高まってしまいます。
将来を真剣に考えて、ずっと働き続ける将来像が見えないのであれば、転職を迷っているあなたの背中を押したいです。
まとめ
本記事では、施工管理から営業職へ転職できる理由から、実際の転職成功パターン、おすすめの転職エージェントまでお伝えしてきました。
営業の人材は、さまざまな業界で必要とされているため、幅広い業界の知識を持っている転職エージェントを利用することが、転職成功への鍵となります。