国家資格であるクレーン技能講習に一発で合格したい人向けです。
床上操作式クレーン技能講習は、学科試験と実技試験の両方に合格する必要があります。
どちらとも6割の点数が必要でして、真面目に受講する必要があります。
国家資格の中では簡単なテストと紹介されることが多いですが、講習を聞いていなければ、合格点を取るのは難しいです。
また、講習を受ける場所によっても、合格率が大きく異なることにも注意が必要です。
反対に言い換えると、真剣に講習を受講して、指示通りの内容を再現できれば、比較的簡単に合格することができます。
そこで本記事では、床上操作式クレーン技能講習の試験の内容から実技試験に合格するこつまで解説していきます。
学科と実技試験の内容
学科試験
学科試験は、マークシート形式でして、質問文を読んで当てはまる回答を選ぶ必要があります。
具体的には、3つか4つくらいの中から正しいものを選ぶ必要があり、かなり迷う問題もあります。
考えさせる問題というよりは、講義で習った内容を丸暗記さえすれば、すぐに回答できるものがほとんどです。
講師がテストで出題されるところをピンポイントで教えてくれるため、真剣に講義を受ける必要があります。
仕事で絶対に使わないような内容だったり、法律関係の知識も覚える必要があるため、講義中に眠ってしまわないことだけ注意すべきです。
なお、テストの点数が6割に達していなくても、追試がある会場もあります。
とはいえ、あまりに点数が低すぎると、即不合格となり最初から受験料を払いなおして受講しなおす必要があります。
実技試験
実技試験では、実際にクレーンを動かして、荷を適切な位置に移動させるスキルが問われます。
試験会場は、ポールで囲われたコースが設置されていることが多いです。
コース内にはバーがあり、荷を上下させることで、乗り越えていく必要があります。
採点のポイントとなるのは、荷がぶれすぎていないことと、コースからはみ出たり、ポールやバーに触れないことです。
制限時間は一応定められていますが、十分に時間があるため、そこまで気にする必要はありません。
講習の場所によっては、試験のコースが斜めに敷かれているところがあります。
荷を斜めに移動させるためには、ペンダントスイッチを2つ同時に押す必要があるため、少し難易度が高くなります。
とはいえ、本番の前に半日以上かけて練習する時間があるため、そこで十分に習得できる内容となっています。
クレーン技能講習の実技試験に合格するコツを解説!!
荷振れを止めるコツを早急につかむ
実技試験の最大のコツは、荷振れを止める方法を早く身体で覚えることです。
揺れている荷を止めることさえできれば、合格することができます。
なぜなら、定められたコースにしたがって、荷を動かしてくだけなので、内容をド忘れしてしまう状況にならないためです。
試験本番前の練習時間には、まず初めに荷振れを止めるコツをつかむことが大事になります。
荷ぶれを止める方法とは
簡単に説明すると、荷振れしている荷物が、ちょうど真ん中にきたときに、進行方向にクレーンを動かすことです。
イメージしづらいかもしれませんが、これさえクリアできれば、合格が確実なものになります。
受講生の中には、一瞬でポイントをつかめる人もいますが、なかなか理解できない人もいます。
コツを即効でつかむためには、ペンダントスイッチを正確なタイミングで押せているか意識することです。
荷がど真ん中に振れた瞬間に、振れる方向へクレーンを少し動かす
焦り過ぎない
クレーン技能講習に不合格になる人の共通点は、試験本番で焦り過ぎてしまうことです。
試験を受ける人たちから一斉に注目を集めるため、緊張感を抑えることは難しいです。
緊張感が抜けないと、小さなミスに動揺してさらに大きなミスをすることにつながりやすくなってしまいます。
制限時間は十分に確保されているので、焦り過ぎないことが最も重要でして、落ち着いて取り組めば簡単に合格できます。
合否を分けるのは、クレーンを扱うスキルというより、どれだけ試験本番で平常心が保てるかが重要になるのです。
試験の流れを繰り返しイメージする
試験本番をスムーズに合格するためには、他の人が練習しているのを見ながら、試験の流れを繰り返しイメージすることです。
事前に頭の中でイメージできていれば、うっかりミスを防ぐことができますし、スムーズに荷を動かしていくことができます。
特に、難易度が高い斜めのコースがある場合には、ペンダントスイッチを押すタイミングを繰り返し想像することが重要になります。
他の人が練習している時間を、試験の流れをイメージすることに使うと良いです。
平常心であれば必ず合格できます
本記事では、不合格になってしまう人の特徴から、実技試験の具体的なコツまで解説しました。
さまざまな指摘をしましたが、真面目に受講して、言われたことさえできれば、簡単に合格することができます。
加えて、緊張し過ぎないで平常心を保つことで、スムーズに合格できます。
余裕を持ち過ぎるのは禁物ですが、簡単な試験であることに変わりがないため、そこまで恐れる必要がないと断言できます。