- 『建設業で働いているけど、本当に終わっていると感じる…』
- 『色々と時代遅れ過ぎ…』
建設業で働いている人の中には、ブラック過ぎる環境や、将来の希望が見えない業界に対して、不満と諦めを持っている方がいます。
時代遅れの長時間労働が根強く残っていたり、若者が定着しなかったりなど、オワコンのポイントはたくさん。
そこで本記事では、建設業が終わっている7つの理由から、業界から脱出すべき理由まで解説していきます。
この記事を読むことで、建設業界の悲惨な現状から、異業種転職の可能性まで解説していきます。
建設業は終わってる!時代遅れでオワコンな7つの理由!人手不足は当たり前~
今の建設業界が終わってる理由は、次の7つになります。
- 時代遅れの長時間労働が根強く残る業界
- 時給換算すると悲惨な給料体系
- 若手を使い捨てにする風潮
- 仕事量はコントロールできない
- パワハラや暴力が日常茶飯事
- 過労自殺する人間がいる事実
- 若者離れで人手不足がますます深刻化
人手不足な現実に対して、政府主導で大幅なルール変更をしようとする試みもありますが、現実には全く反映されていません。
明るい要素よりも、ネガティブな要素が多いのが、建設業界の現状といえます。
以下から、建設業界が終わっている7つの理由について、それぞれ具体的に解説していきます。
時代遅れの長時間労働が根強く残る業界
『建設業界は長時間労働』
この事実は、働いている人のほとんどが認識しています。
ですが、実際にどの程度の方が、リアルな長時間労働の実態を把握してるのでしょうか?
こちらは、国土交通省の建設業の働き方のデータです。
建設業で働く約65%の方が、休みは週休一日以下となっていることがわかります。
月に4日も休めない方も、全体の10%を超えているのが現状です。
加えて、工期に余裕がない現場や、人手不足な現場では、数ヶ月休みがないこともあります。
データを見て明らかのとおり、プライベートの充実は、不可能な業界です。
また、昔から長時間労働が当たり前であり、昭和の価値観が色濃く残る人材が上に立っています。
したがって、長時間労働を良しとする風潮は、この先数十年変わらないと容易に予想され、終わっていると強く感じる人が後を絶ちません。
時給換算すると悲惨な給料体系
建設業界は、仕事に熟練すると、平均的な成人男性と比較して、高い給料がもらえます。
ですが、長時間労働が前提となるため、時給に換算すると悲惨な額になります。
学生のアルバイトレベルだったり、それ以下であることもザラ…。
残業代がしっかり払われる会社であればまだマシですが、ほとんどの会社は、上限が決まっています。
シンプルな事実として、働いても報われないので、終わっている業界といえます。
若手を使い捨てにする風潮
建設業界は、深刻な人手不足であるので、若手に対する対応が大きく2つに分かれます。
- 若手を宝物のように扱う会社
- 若手を使い捨てにする会社
本当に若手を大切にする会社がある一方で、後者の使い捨てとしか考えていない企業が多い現実があります。
「どうせ辞めるから」といったスタンスで、若手を使い潰す経営者も少なくありません。
建設業界で働いていく覚悟を決めた人材であっても、会社の体質に嫌気が差して、業界を去る人もいらっしゃいます。
過労自殺する人間がいる事実
2017年の3月に、オリンピック競技場の建設現場で働いていた23歳の男性が、長時間労働を原因としたストレスにより、過労死しました。
工事開始から約3カ月後の2017年3月。「身も心も限界な私はこのような結果しか思い浮かびませんでした」。当時23歳の男性が、小さなメモに直筆でこう書き残し、姿を消した。過労自殺。後に、長時間労働で精神障害を発症したとして労災認定され、競技場建設工事の過酷な労働状況が明らかになった。
引用:「身も心も限界」23歳男性が過労自殺 新国立競技場の急ピッチ建設で「残業190時間」
亡くなった直前の残業時間は、190時間を超えており、労災と認定されています。
この悲しい出来事の以降、ほんの少しだけ労働時間を少なくしようとする業界の動きがありました。
ですが、現在の状況を冷静に見てみると、いぜんとして長時間労働はなくなっていないし、人手不足がますます深刻化している状況です。
人が亡くなっても、何も変わらないどころか、むしろ悪化している業界に対して、「終わっている…」といった感想を持つひとが後をたちません。
仕事量をコントロールできない
建設業界の仕事は、天候やお客さんの都合で、急にスケジュール変更するのがよくあります。
特に天候の変化による仕事への影響は、とても大きいです。
どんな仕事であっても、仕事量をコントロールできないことがあります。
ですが、建設業界は、コントールできない場面が多すぎます。
人間の心理として、自分でコントロールできないことがあると、それだけで大きなストレスがかかります。
長時間拘束された上に、仕事量をコントーロールできないので、とてもつらい感覚がずっと続くのです。
プライベートの時間を計画的に取れないので、業界に見切りをつける若者がいるのです。
若者離れで人手不足がますます深刻化
いろんな面において、終わっているのが建設業界であるため、ますます若者が近づかなくなっている業界です。
こちらは、国土交通省の建設業に関する人手不足率を表したデータとなります。
2025年までに、約50~100万人の人手不足が見込まれています。
人手不足は、すなわちひとりあたりの仕事量が増えることを意味しているため、若者が業界を避ける理由となります。
そして、若手が来ないので、建設業界にいる人の仕事量が、増える一方です。
新しい人材がきても、「どうせ辞めるから」といった感覚で、使い捨てに近い扱いをする会社もとても多いです。
若手が定着しなくて、現場の忙しさが戦争状態となり、教育する時間がなくなって、離職率が高くなる悪循環があります。
パワハラや暴力が日常茶飯事
どんな業界にも、多かれ少なかれパワハラは、形を変えて存在しています。
ですが、建設業界のパワハラは、シンプルに刑事事件に近い暴力や暴言が日常茶飯事です。
鹿島建設や大林組、大成建設などのスーパーゼネコンであっても、上司からの過度のパワハラで、業界を去る人間が後をたちません。
大手から仕事を請け負う経営が苦しい建設会社は、さらにパワハラや暴力が過激となっています。
もちろん、建設業界のベテランには、若手を心から歓迎してスキルの伝授を試みる方もいらっしゃいます。
ですが、サイコパスな上司は、かなりの確率で存在していて、ますます建設業界の衰退に拍車をかけているのです。
建設業に未来はあるのか?
建設業は、人手不足や労働時間が長すぎる働き方を変えるために、さまざまな施策をとっています。
- 外国人労働者の受け入れ体制の整備
- 2024年から36協定の適用
- IT技術の導入による業務効率化
例えば、2024年から始まる36協定を破ると、会社だけでなく上司にも罰則が行き渡ります。
ですが、数十年前から指摘されていたブラックな体質は、すぐに変われる理屈がありません。
今の他業種のサラリーマンが、家に仕事を持ち帰って残業をするのと同様に、長時間労働はなくならないでしょう。
また、現時点では、外国人の受け入れの拡大によって、かなり人手不足が解消できています。
ですが、外国人労働者の増加は、そのまま日本人の若者から避けられている一番の証拠ともいえます。
未来がないことが明らかであるため、日本の若者が近寄らない状況となっているのです。
オワコンの建設業から脱出するという提案
建設業界の未来には、明るい要素がほとんどありません。
IT化して業務効率する流れもありますが、やはり現場は水物。
新しい技術を導入するのが、とてもむずかしい業界といえます。
結論として、政府が大改革を実施しない限りは、ジリ貧の構造は変化しないでしょう。
沈みゆく業界に骨をうずめる気がなければ、いち早く建設業を脱出すべきです。
つらい場所で頑張っても、偉いわけではありません。
伸びている業界、つまりお金が流れている場所に行って、キャリアを築いていくのが賢い選択です。
おかしい建設業界にいても人生の無駄、損失。早めに行動しよう!
建設業界は、色々とおかしい点がたくさんあります。
現状を冷静に分析すると、この先数十年は、大きな変化は期待できません。
おかしい業界にいても、人生の貴重な時間を無駄にしているでだけで、損失を積み上げている状況が続きます。
例えば、伸びている業界で自分の力を十分に発揮できている人と、伸びていない業界で本来の実力を出せていないあなたでは、キャリアの差が広まる一方です。
もしあなたが、人間らしい生活を手に入れたいのであれば、手遅れにならないうちに、年齢が若い内に業界から脱出すべきです。
建設業ほどブラックな業種は、ほとんどありませんので、脱出するだけで良い労働環境を手に入れることができます。
建設業からの転職例
社会構造の変化を受けて、建設業から転職する人が急増しています。
転職例を見てみると、業種・業界はさまざまですが、想像した以上の可能性が広がっていることが分かります。
異業種転職で多い例としては、次のとおりです。
- 不動産業界
- IT業界
- デベロッパー
- メーカー
- 商社
- 公務員
上記の業種以外にも、たくさんの未経験への転職成功例があります。
例えば不動産業界は、コミュニケーション能力が得意なあなたであれば、建設業の知識を活かして高収入を稼ぐことができます。
IT業界については、最も伸びている業界ですので、スキルアップしていくことで、そのまま収入を上げていくことができます。
他にも、デベロッパーやメーカー、商社など可能性は幅広いです。
若くて勉強が得意な方は、公務員の道も十分にあります。
建設業から異業種への転職成功例を解説した記事で、くわしくお伝えしていますので、ぜひ参考にして下さい。